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【 - 作品名 - 】

幸結之狼(さゆのおおかみ)

【 - 作品説明 - 】

2022年10月に開催される、ナツメヒロさんの企画展『オオカミ展2022』の作品です。もちや幸こうぼう初の狼作品。

幸結之狼は、造形としては『狼と月』を題材としています。

狼は愛情深く、群れの絆の深さ、自然の調和を保つ動物であること。また、日本では三峰神社で神の使いとして祀られていたり、一方で海外では太陽を常に追いかけ、日食を起こす動物としてヴァイキングの伝承に残ったりと神秘的な一面も持っている、非常に魅力的な動物だと考えています。

そして、月は狼と深い関わりがあると感じていたので、狼と組み合わせて表現したいと思い、今回皆既日食で見られるダイヤモンドリングをイメージして制作しました。

ダイヤモンドリングは、太陽と地球の間に月が入った時に、地球から太陽を見た時に月の谷間から太陽の光が漏れ、更に太陽を取り巻くコロナが明るく輝いてダイヤモンドの指輪のような姿が見られる現象です。

私的には、このダイヤモンドリングは"地球"から"月"を通して"太陽"を見ている状態で見られる現象なので、地球と太陽を視覚的に"月"が繋いでくれている現象だなと感じています。

幸結之狼(さゆのおおかみ)が持つリングは、月を表現する円(えん)の形と共に、狼が繋ぐ『縁(えん)』と『環・輪(わ)』を表現しています。

リングに組み込んでいるお花は、「再び幸せが訪れる」という花言葉を持った鈴蘭(スズラン)です。

そんなリングを絆が深く、愛情深い狼に持たせることによって、手に取ってくださる皆様に『幸』を結んでくれる・繋いでくれる作品であってほしいという願いを込めて制作しました。

 

​幸結之狼を通して、沢山の方に幸が繋がりますように。​
 

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【 - 作品についての小話 - 】

幸結之狼は、2022年4月~5月にナツメヒロさんで開催された『キツネ展』でリリースした『幸鈴狐(サイリンギツネ)』とサイズや形状を合わせています。

​形状は、幸鈴狐と幸結之狼の装飾を外して並べていただくとわかりやすいと思います。狼は狐に比べて大きな体格をしているので、狐と区別をつけるため、腕や足の部分の肉付きを盛っています。また、幸結之狼は幸鈴狐よりも少しだけ等身を高くしています。

同じようなカーブを描く装飾を持つ作品シリーズとして今後展開していくので、幸鈴狐がシリーズ1号、幸結之狼はシリーズ2号目の作品となります。

幸結之狼が持つリングは、月をイメージしていますが、皆既日食もイメージの中に組み込んでいるので、タイヤモンドリングのリング部分として見えている太陽が放つコロナを表現するため、もちやの通常塗装・仕上げをした後にホログラム入りのクリアUVレジンでコーティングしています。

ザラッとした表面で月を表現、そしてその周りをふわっと覆うようにコロナがまとっているのをUVレジンで表現しました。是非質感を楽しんでいただけたらと思います。

狼さん本体は、久しぶりにお腹をモフモフできる仕様にしてみました。狼さんらしい毛並みが表現できるボア生地を埋め込んでいます。

​顔に掘り込みを入れているのも狸作品以来なので久しぶりです。

もちや幸こうぼうらしい狼さんに仕上げられたと感じておりますので是非見ていただけたら嬉しいです。

そんなこんなで色々楽しく考えながら制作した作品ですので、イベント会場等で幸結之狼について聞いていただけたら、ここに書いていない色々な制作話もできるかと思います。どうぞ宜しくお願い致します!

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